アドロジ流・2ch(2ちゃんねる)掲示板の作り方
インターネットユーザーの誰もが知っていると言っても過言ではない、大型掲示板の「2ch(にちゃんねる)」。
2chのような掲示板を作り、多くのユーザーに利用してもらうことができれば「自分も広告収入が得られるのでは」と考えたことがある人もいるのではないでしょうか。
今回はアドロジが考えるにちゃんねるのような掲示板の作り方やその効果について解説していきます。
2ch(2ちゃんねる)とは
2ch(2ちゃんねる)は1999年5月に西村博之氏によって立ち上げられた大型電子掲示板です。
2009年には利用者が1,100万人を超えていたと言われており、現在も当時ほどではないものの多くのインターネットユーザーが利用しています。
また、2chは創設者の西村博之氏と実業家のジム・ワトキンス氏の間で2chの管理権限について争っていた時期があり、その結果現在は「5ch(5ちゃんねる)」が従来の2chとして稼働中です。
なお、この記事では分かりやすいように現5chのことを「2ch」と呼びます。
2chの主な収益源は「広告」です。
5ch(5ちゃんねる)との違い
少々余談ではありますが、先ほどもお伝えした通り2chはかつて管理権限で争われており、その際に「2ch」と「5ch」に分裂しました。
現在の「5ch」が当初から使われている2chと同等の存在であり、現在はロン・ワトキンス氏(もしくはジム・ワトキンス氏)が5chの管理人となっています。
一方で「2ちゃんねる」の方も「2ch.sc」というURLで存在し現在も利用できるものの、大型掲示板としての本来の役割を担っているのは現5chと考えていただければよいでしょう。
2ch掲示板を作ることの効果
- ユーザーのリピートを促せる
- サイトの活性化に繋がる
- ユーザー同士のコミュニケーションの場になる
- プログラミングの知識とスキルが身につく
2chのような掲示板を作ることで、主に上記のような効果を得られることが期待できます。
ユーザーのリピートを促せる
掲示板をどのような目的で設置するのかにもよりますが、たとえば掲示板をユーザー同士で疑問を解消する場所にすることもできますし、自社商品やサービスに対して気軽に意見を発せられる場所にすることもできます。
このように掲示板がユーザーにとって興味を惹くコンテンツのうちの1つとなれば、掲示板を設置していないときよりもリピート率の向上が期待できるでしょう。
サイトの活性化に繋がる
掲示板の設置によって訪問者が増えればサイトの活性化にも繋がります。
客観的に見ても、どれくらいの人が利用しているのか全く見えないサイトよりも、よく利用されている掲示板のある活気あるサイトの方が魅力的に感じますよね。
ユーザー同士のコミュニケーションの場になる
掲示板を作ることでユーザーと自身との接点になるだけでなく、ユーザー同士のコミュニケーションの場にもなり、結果として先述したリピート率の向上にも繋がります。
一口に「掲示板」といっても様々な目的で設置されたものがありますが、2chのようにユーザー同士のやり取りが活発な掲示板を目指してみるのも良いでしょう。
プログラミングの知識とスキルが身につく
現実的な話をすると、2chのような規模ではない小規模な掲示板を作る場合であってもPHPなどの「プログラミング」の知識は少なからず必要となります。
最初は思い通りの掲示板を作るためにはかなりの時間と労力を要するかもしれません。
しかし自分がイメージした通りの掲示板を作ることができた暁には、1つの仕事として成り立つ程度のプログラミング知識とスキルが身につくことが期待できます。
また非エンジニアでも掲示板を作る方法自体はあるので、それらについては記事の後半でお伝えします。
2ch掲示板を作るデメリット
2chのような掲示板を作るデメリットとしては、やはり「管理の手間が増える」ということが挙げられるでしょう。
掲示板はユーザーのモラルやマナーに頼らざるをえない部分も大きいですが、禁止ワードの設定などで防げる部分もいくつかあります。
しかし規約やルールをすり抜けてしまった書き込みや、マナーを守ることができなかった一部のユーザーによる書き込みに関しては管理者が処理をしなければなりません。
また掲示板の規模が大きければ大きいほど管理も大変になります。
2ch掲示板の作る手順
- 掲示板に必要な機能を洗い出す
- 「1」の機能について必要な処理を考える
- 動作が可能なPHP環境を用意する
- 掲示板の見た目となる部分を作成する
- それぞれの機能を作動させるためのコードを記述する
- 掲示板の確認を行う
- 「5」「6」を満足いくまで繰り返す
- 同時アクセスへの対策を施す
- 必要に応じて機能やセキュリティ対策を追加する
工程は多いですが、簡単にこれらの手順について解説します。
1.掲示板に必要な機能を洗い出す
掲示板に必要な機能を洗い出します。
名前入力欄、コメント入力欄、掲示板(書き込み内容)の表示などは最低限必要な機能となるでしょう。
2.「1」の機能について必要な処理を考える
「1」で洗い出した機能にについて必要な処理を考えます。
文字数のチェックや同時書き込み時の処理などのほか、以下のような言語の割り当ても必要です。
名前やコメントの入力欄 | HTMLとCSS |
掲示板の表示 | PHP |
同時書き込みの処理 | PHP |
セキュリティ対策 | JavascriptやPHP |
※上記はあくまでも例です。
3.動作が可能なPHP環境を用意する
書き込んだコードを動作させ確かめるための環境を用意します。
「XAMPP」であればWindows、Macに限らず簡単にPHPの動作環境が用意でき便利です。
4.掲示板の見た目となる部分を作成する
まずはテキストボックスやラベル、「投稿」「確認」ボタンなど、HTMLタグを使って見た目の部分を作成しましょう。
また、CSSを使えば枠の色や文字のスタイルなど細かなデザイン部分を変更できます。
5.それぞれの機能を作動させるためのコードを記述する
配置したものが実際に機能するよう、CSVファイルにPHPコードを記述します。
6.掲示板の確認を行う
コードの記述が完了したら実際にどのように表示されているか、どのような動きをするか確認しましょう。
7.「5」「6」を満足いくまで繰り返す
「5」と「6」の工程を繰り返し、イメージ通りの掲示板になるよう仕上げていきます。
8.同時アクセスへの対策を施す
複数のユーザーが同時に書き込もうとするとコードを記述したCSVファイルが破損してしまう可能性があるため、対策を施すのがおすすめです。
9.必要に応じて機能やセキュリティ対策を追加する
必要に応じて機能を追加したり、セキュリティ対策を追加します。
とくにセキュリティ対策は掲示板を作るうえでとても重要です。他の人気掲示板が施しているセキュリティ対策や設置している機能を調査し参考にしてみると良いでしょう。
2ch掲示板を非エンジニアが作る手法
ここまでで「難しすぎる」「わけがわからない」と感じた方も多いと思いますが、簡易的な掲示板であれば非エンジニアでもそれなりに作ることができます。
ブログやサイトが作れる「WordPress」と呼ばれるサイト作成サービスと、「プラグイン」と呼ばれるWordpress専用のカスタマイズ機能を使うことで掲示板の作成が可能です。
プラグインは「bbpress」というものを追加します。
流れとしては以下の通りです。
- WordPressを使ってサイト(もしくはブログ)を作成する
- 管理画面内にある「プラグイン」から「bbpress」を追加し掲示板のページを作る
- サイト内に掲示板そのもの、もしくは掲示板へのリンクを設置する
まとめ
今回はアドロジが考える2ch掲示板の作り方について簡単に解説しました。
大規模、小規模に関わらず掲示板の作成は基本的に「PHP」というプログラミングコードの知識が必要となります。
しかし最後にご紹介したようにWordPressを使って簡単に掲示板を作る方法もあるので、興味のある方はお試しください。
WordPressは分からないことがあればインターネット検索でほとんどの疑問が解決できるほど多くの人が利用しているので、初心者でも比較的挑戦はしやすい手段と言えます。